ジャスミンの薬箱

薬学生の生活、好きなアニメやゲーム紹介などをしていきます

薬学部のメリットとデメリット【薬学部に入るか迷う人へ】

こんにちは。現役薬学部女子のヤマオカです。

薬学部に入るかどうか悩みますよね。そもそも薬学部を目指そうと思っている方は根がまじめだと思うので…

私も高校時代、悩んで夜も寝れませんでした。

ですので、高校時代の自分に教えるつもりで書きました。

今回は私が薬学部に入って感じたメリット・デメリットについてまとめました。では、参りましょう。

薬学部のメリット

就活の不安がなくなる

薬学部に入るか迷う人は、就活で苦労したくないと考えている人が多いと思います。

実際に薬学部に入ってみると私自身や周りを見てもそうなのですが、就活を舐め切ってます。

舐め切っているのにはもちろん理由があります。就職しやすいからです。

2020年現在の業界全体の求人倍率は2.58倍ですが、薬剤師の求人倍率は10.05倍です。

将来薬剤師の仕事が消えたり、AIに取られるかもしれないなどという噂もありますが、薬学という需要のある専門分野を学んでいるだけマシです。

専門性が薄く、需要が少ない他の業界よりは今後もずっといいと思います。

実学(役に立つこと)を学べる

薬学は実学です。実生活の中での応用も可能で(酵素の働きを利用して汚れを落したりとか)、もちろん将来薬剤師として働くときには不可欠です。

私は高校時代、実学とは程遠い古典が好きではありませんでした。

その頃から大学に行ってまで将来仕事で使わなさそうな学問を学びたいとは思いませんでした。

(今高校時代に戻れたら教養科目も勉強すると思います…知ってた方が素敵に見えるので。)

理科の知識に必然的に強くなる

当然ですが、薬剤師は理科の知識がないとやっていくことが出来ない職業です。

そのため、薬学部ではみっちり理科系の講義が詰まっていたり、国家試験の科目には化学・生物・物理が存在しています。

薬学部に入って丸暗記のような勉強法をしてさえいなければ、いい歳して水〇水にハマるような理科のリテラシーの低い大人になることは回避できます。

ただし、数学は少ない

数学の授業は少ないです。一年目の教養科目であるくらいです。

高校時代まで数学に凄まじい時間と労力をかけていたにもかかわらず、拍子抜けするレベルです。濃度計算とか物理はありますが、高校のようなハードさでは無いです。

私は数学が苦手でもう二度と数学をやりたくないのでラッキーに思えました。

ドラックストアや薬局に行くのが楽しくなる

この薬は何で鍵のかかったガラスケースに入れられているんだろう?とか、このドリンクは医薬部外品なんだ!とか、薬剤師さん観察してみたりとか色々発見や疑問が浮かんで楽しいです。(人による)

定期テストにパスする、国家試験に合格するなどの目標ができる

高校時代、夢も希望もありませんでした。

しかし、大学に入った現在は目標があります。

特別な資格が取れるような学部でなければ、大半の人間は大学の時間を無駄に過ごしてしまうと思います。

夢も希望もなくただぼんやりとモラトリアムを過ごすよりは、将来的に食べていけるようになる為の勉強をする目標があった方がいいです。

デメリット

勉強が大変

薬学部に入って一番つらいのはこれです。

勉強が大変です。薬学生はレポート、定期試験、共用試験、国家試験など常に勉強に追われています。

しかも定期試験で6割以上点数を取れないと再試験が待っており、ますます追われます。

二度目になりますが本当に辛いです。覚悟してください。必修科目が12~14くらいあって、試験の日程が2週間ですよ???高校までの定期試験とは比べ物にならないくらいハードです。

必修科目が少なそうな医療系以外の他学部生が羨ましくて仕方ありません。だって単純に楽そうですもの。テスト前に他学部の友達のSNSを見に行ったら頭がおかしくなりそうなので見に行きません(笑)

ちなみに勉強の種類としては、高校の勉強でいうと生物の暗記みたいものが続きます。

 

遊べる時間が少ない

講義や実習が他学部に比べて圧倒的に多いので、他学部と違って遊べる時間も少なくなります。さらに、研究室に配属されると一日の大半を拘束されます。

大学によって違いますが、1~3年次は空きコマはほぼ無いに等しいです。

大学に入ってからたくさん遊ぼうと思っている人は薬学部を諦めましょう。

繰り返しになりますが、薬学部は大学からの勉強が大変です。

通う年数が長い

2010年から薬剤師になるための薬学部は6年制になりました。

4年制大学の人は最短で22歳で就職します。

一方、6年制の薬学部では就職するのがストレートでも24歳と遅めです。

婚期を気にするような方ですとデメリットになるかもしれません。

学費が高い

私立の薬学部の場合、一年間に200万円、6年間で1200万円掛かります。

奨学金で賄うにしても結構な額面です。

奨学金で通う予定の学生さんは覚悟して入学してください。

保護者が学費を出してくれるような家庭の方は、保護者に対しての感謝の気持ちを忘れないで下さい。

1200万円は郊外の家や高級車が買えるくらいの値段ですよ。

まとめ

以上が私が薬学部に進学して感じたメリット・デメリットです。

大学生の視点なので社会人の方の意見と少々異なるかもしれませんが、この記事が薬学部に入るかどうか決めかねている人の役に立てれば幸いです。

勉強は辛いですが、化学や生物が得意だと楽しい学部だと思います。

ではまた。